7年間付き合った彼女にプロポーズしてみた

記事作成日: 2015-10-053904pv

7年間付き合った彼女にプロポーズしてみた

marry me?

彼女の大切さに改めて気づいた瞬間

プロポーズ3

僕には7年付き合っている彼女がいます。彼女は大学時代ラグビーをしていた時の1学年下のマネージャー。それから先に僕が総合商社に就職し、彼女も今は銀行でOLをしています。今までケンカをしたこともなく彼女といると居心地もいいし、気がつけば7年の月日が流れていたという感じです。お互い空気のような存在になっていたのは確かです。そして、先日、博多支店へ転勤の内辞が。入社して5年、そろそろ異動の話があってもいい頃だと覚悟はしていました。彼女との関係はこれからどうなるのか、そう考えた時、僕の中での答えはひとつ。これを機会に、彼女が近くにいて当たり前で彼女がいない生活など想像ができないことを改めて実感しました。彼女の存在がとても愛おしく感じた瞬間です。でも、彼女は入社4年目で仕事もやっと楽しくなってきたと言っていたし、東京を離れ友達もいない知らない土地についてきてくれるとは限りません。ただ、自分の思いを直接、伝えようと彼女に会う約束をしました。

 

サプライズプロポーズを決行

プロポーズシルエット

辞令が公表されて1か月後には博多へ行くことが決まり、仕事の引継や取引先への挨拶で多忙を極めていました。と同時に、色々と考えました。彼女に会った時にどう話そうか、どうしようか、婚約指輪は一緒に探すべきか、サプライズにしようか。どうせなら彼女を驚かせたいと思い、限られた時間の合間にインターネットでリングショップをチェックしました。でも、男の僕にはどれも同じに見えてさっぱりわからず。そこで、会社の同期で既婚の女友達にどこがいいか相談を。早速、友達からアドバイスをもらい、リストアップされた店舗に直接、見に行くことに。こういう時、頼りになるのはやはり女性です。リストを手に男ひとり慣れない場所に緊張しながら店に入ると、お店のスタッフが手慣れた対応で迎えてくれました。きっと男ひとりも多く来店しているのでしょう。彼女の服装や性格など好みを聞きながら、親切丁寧にアドバイスしてくれました。そして絞りに絞り最終的に残ったエンゲージリングを購入。店員さんが小さな箱に収めたリングを見ていたら、胸が熱くなりました。この指輪が彼女の左薬指で光る姿を想像して。

 

衝撃のラストから目が離せない

やっと週末になり、とうとう彼女に会う日がやってきました。先日、買った小さな箱を紙袋から取り出しバッグに入れ、車で彼女を迎えに向かいました。いつもと変わらない定番のドライブデート。いつもは色々とお店を知っている彼女が行きたいという場所に行くことがほとんど。でも、今日は僕から海を見に行くことを提案。彼女も海見たいと喜んでくれました。海岸線近くの駐車場に車を停めて散策を楽しみ、砂浜に座って無言でただただ沈む夕陽を眺め…そして、夕陽が沈むと、辞令が出たことを話しました。夕焼けに照らされた彼女の表情は驚き、悲しげに。僕は彼女に手を見せてとお願いをする。さっきレストランのトイレで胸のポケットに忍ばせたリングを取り出し、左手薬指に通す。彼女はえっ?と驚いた表情。「来てくれないかな」「それって…」「そう、プロポーズ」。彼女は顔を曇らせ「嬉しい…けど、私、東京離れるつもりはないの。だから…」彼女は指輪を外して「これは受け取る権利ないから。ごめんね。で、私ね、今度…」彼女は何もなかったように話を切り替えて話し出しました。僕は呆然としながら指輪を握った手をそのままポケットに戻しました。何もなかったように。

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yokokawakubo

この記事を書いた人ライター 川窪葉子 Yoko Kawakubo

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