金属アレルギーでも諦めない指輪選びのコツ

記事作成日: 2015-11-023411pv

金属アレルギーでも諦めない指輪選びのコツ

27_.テクニックサムネ

金属アレルギー…婚約指輪・結婚指輪どうする!

結婚を考えた時、頭に浮かぶのは婚約指輪や結婚指輪。彼女や自分の左手に輝く指輪を想像するとほんわかと嬉しい気持ちになったりしますよね。「彼女に婚約指輪をプレゼントしたい」、「2人の結婚指輪を探したい」。そう考えた時、もしあなたの彼女や自分が金属アレルギーだったらどうしたらいいのでしょう。

実は厚生労働省の調査でも、平成18年度から皮膚障害を引き起こす家庭用品のトップは「宝飾品」。金属アレルギーの発症は増えているのが現状です。そして金属アレルギーは生まれつきの体質によるのではなく、突然誰でも発症する可能性がある身近なもの。

どうして金属アレルギーが起こるのかというと、汗で溶け出した金属がイオン化することで体内に入り込み、体の中でアレルゲン(アレルギーの原因物質)をつくるから。それに体が拒絶反応を示すのが金属アレルギーというわけです。残念ながら、一度なってしまったら治すことは難しいと言われています。それでも婚約指輪・結婚指輪を諦めたくないのであれば、アレルギーを起こしやすい金属、自分もしくはパートナーの苦手な金属についてきちんとした知識が必要です。

 

まずは診断。アレルギーの原因金属を知ろう

金属の種類によってアレルギーを起こしやすいかどうかの違いはあるのでしょうか。金属が汗に溶けイオン化することで体内に入り込むわけですから、判断基準はイオン化しやすいかどうかということになります。

一般的にアレルギーが1番出やすいとされているのがニッケル。その他にはコバルト・スズ・パラジウム・クロム・鉄・アルミニウムなどがあります。婚約指輪・結婚指輪で人気のプラチナ・金・銀は、一般に金属アレルギーの心配が少ないとされています。

しかしながら、それらの指輪も強度や加工がしやすい関係から純度100%のものは少なく、合金が多いため注意が必要。プラチナ、金、銀は大丈夫でも、混ぜている金属によりアレルギー反応を起こす場合もあります。また純度100%だから全くアレルギーが出ないというわけでもありません。

27_.テクニック

さらにイオン化しにくい金属はチタン・ジルコニム・ハフニウム・ニオブ・タンタル。これらは人工骨やインプラントなど、医療用に使われている金属でもあり、安心して使える素材と言えるでしょう。病院で簡単なパッチテストを受ければ自分もしくはパートナーの苦手な金属が分かるので、まず病院や皮膚科などの診断を受けて原因金属をしっかり把握してください。

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↑チタン製のピアス

安心な素材・工夫でストレスフリーに楽しむ

苦手な金属が分かったら、その素材を避けて指輪を選びましょう。その際は合金など、混ざっている金属がないかの確認もお忘れなく。例えばプラチナでも宝飾品に広く使われるのは、プラチナ900と言われるパラジウムとの合金。パラジウムにアレルギー反応を起こすならこれはアウトということになります。

イオン化しにくいチタン・ジルコニム・ハフニウム・ニオブ・タンタル。これらはレアメタルでもありまだ馴染みは少ないと思いますが、その独特の色や特徴を生かしたデザインの婚約指輪・結婚指輪はとても印象的で、金属アレルギーの方に限らず他人とは違った指輪を選びたいと思う方にはおすすめです。

とくに黒色が美しいタンタルは、プラチナや金をも溶かす最強の酸である王水にも溶けないほど錆びにくく、金属アレルギーを防ぐのに強い味方になってくれそう。レアメタルのジュエリーはネットでも取扱いのあるお店が検索できるのでぜひ参考にしてください。

せっかくの婚約・結婚指輪なので、つけるたびに憂鬱になりたくないですよね。金属アレルギーでも指輪を選ぶポイントは、アレルギー診断で分かった原因金属を避けて、できるだけ安心な素材を選ぶことです。大切な思い出を作るために、しっかりとパートナーにも伝えましょう。

石川美実

この記事を書いた人ライター 石川美実 Mimi Ishikawa

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